こんにちは!太眉です!
今日からブログを始めます。初日のテーマは、『地球の長い午後』の面白ポイントです!
_
『地球の長い午後』は、アメリカ人作家ロバート・A・ハインラインが書いたSF小説です。
舞台は遠い未来の地球です。人類を含む動物が繫栄した時代は終わり、この時代の地球の主役は植物です。
陸は巨大なベンガルボダイジュが占拠しており、海中は海藻たちの領地です。そんな、動物には厳しい環境の中で人類の末裔たちが冒険していくというお話です。
あらすじはこのくらいにして、さっそく太眉が面白いと感じたポイントを3つ紹介します!
1.動く植物たち
この小説には、色んな植物が出てきます。巨大なクモみたいな植物、空飛ぶエイみたいな植物、爆弾を使う植物…
巨大クモ植物を「ツナワタリ」という名前で人類は呼んでいます。人類なんて言い方をすると大人数いるように思えますが、物語に出てくる人類は全部で5名ほどです。もうそのくらい小規模なグループしかつくれない存在に、人類はなっているんです。話を戻して、ツナワタリは月と地球の間に糸を架けて、両者の間を行き来しています。とんでもない生態ですよね!?
作中では既に地球の自転は止まり、月も地球の衛星軌道を回っていないので、両者とも静止している状態です。だから、こんなことができるんです。ツナワタリは体長が1500メートルほどです。人類はある儀式をするときに、地球に降りて来たツナワタリの体をえぐって穴を開け、その中に潜り込み、月へ行きます。なんか寄生虫みたいですよね。ツェッツェバイの幼虫みたいです。
空飛ぶエイのような植物は「トビエイ」と呼ばれています。その名の通り、エイのような平たい体を持ち、飛んでいます。頻繁に登場し、人類や他の動く植物を捕食する存在として描かれます。太眉は逃げる人を追跡して食べるトビエイを見て、「植物がこんな器用に動くことって可能なのかなー」と思いました。調べてみたところ、もしかしたら可能かもしれません。
動く植物は、現代にも存在します。ハエ取り草が有名ですよね。では、あのハエ取り草はどういう仕組みでハエを取るのでしょうか。まず、ハエ取り草の動きを切り分けてみましょう。
①口を開けて待っている
②口の中にハエが入ってくるのを、関知する
③口を閉じる
①は特に何か仕組みがある訳ではなさそうです。②は関知毛という毛が口の中にあり、それにハエが2度触れると「ハエだ!」と関知することができるようです。③植物の細胞には「液胞」という部分があり、そこが潰れることで、動物の筋肉でいうところの収縮が起き、ハエ取り草の両顎が閉じる方向に引っ張られ、口が閉じられます。だから②で「関知」という言葉を使いましたが、実際は関知毛に対する2回目の刺激に反応して、液胞が潰れているだけです。植物に脳のようなものがあって感覚器官を通して得た情報を神経を通じて脳に送り、その脳が判断して「閉じろ!」という命令を口に送っているわけではないようです。
ただ、ハエ取り草の場合は、「2回目の刺激→液胞が潰れる」という2段階の反応でしたが、これどんどん進化したら…
体表に関知毛を生やしまくり、獲物との距離や逃げた方向もわかるようにして、その上で体に液胞をムラなく配置して全方向に収縮できるようにすると、トビエイみたいな動きも不可能ではないと思います。ハエ取り草の遥か延長線上にトビエイはいます。
では、最後です。爆弾を使う植物についてです。
作中、陸と海の狭間、つまり海岸線で大きい植物が死にます。その巨大なカロリーを巡って陸の植物と海藻が戦うシーンがあります。その場面で登場するのが爆弾わかめです。爆弾わかめという名前は太眉が付けました。爆弾わかめは柱頭なのか種子なのか、体のどこかに木炭、硝酸カリウム、硫黄を集め、適切な割合で調合し、黒色火薬を利用した爆弾を持っています。信管にあたる部分、つまり着火はどうやってるのかはわかりませんが、そのお手製の爆弾を植物の体に近づけて爆発させ、その爆風でもって攻撃します。すごいですよね!青空の下、伸びてきた植物に対して、爆弾わかめのツルが唸りを上げて接近し、波の音よりも遥かに大きな音を上げながら、植物を文字通り木端微塵にする。そんな映像が目に浮かびます。
すいません!長くなりましたし、もう寝たいので今日はここまでにします。明日、面白ポイントの2つ目をやります。
それでは!!